2012年10月11日木曜日

そもそもニキビとは?


正式には(尋常性ざ瘡じんじょうせいざそう)と呼ばれ、俗称として一般的に「ニキビ(にきび)」と呼ばれています。

思春期以降に出来る事が多く、その原因の多くは毛穴が汚れや代謝による老廃物でつまって皮脂腺が化膿し、炎症を起こして盛り上がったものです。
また、ストレスや睡眠不足、化粧品が合わない事によっても出来る場合があります。

正常な肌の場合
皮膚は大きく分けると、図のように表皮・真皮・皮下組織の3つの層に分けられます。
その中で表皮はさらに4つの層に分かれ、常に代謝を繰り返して最終的に角ソ化してアカやフケとなって剥がれていきます。
(常に生まれ変わっている)剥がれる直前の最表層が角ソ層で、バリアゾーンとも呼ばれています。

また、毛穴にはそれぞれ皮脂腺があり、ここで皮脂が作られ、毛穴から外に出てお肌表面を弱酸性にして細菌の繁殖を防ぎ、更に保湿を行っています。

正常なお肌は角質層が上手に代謝を行っているため、毛穴は常に開いた状態にありますので、余分な皮脂が毛穴に残ることなく外に出て行くことが出来ます。

ニキビのできはじめ
お肌の代謝異常や洗顔を怠る事によって、余分な古い角質が表面から剥がれる事ができなくなると、徐々に角質層が厚くなり毛穴を塞いでしまいます。
すると、毛穴が塞がっている事により皮脂が外に出る事が出来なくなり皮脂腺の中に溜まり始めます。これがニキビのできはじめです。

初期段階のニキビ(1)
皮脂が外に出る事が出来ない状態が続くと、毛穴の中に皮脂がどんどん溜まり始め、ニキビと呼ばれる状態になります。
この段階までのニキビは思春期以降にほとんどの方が経験していると思います。毛穴の状態により白ニキビ(閉鎖)と黒ニキビ(開放)に分かれます。この段階をコメドとも呼びます。

白ニキビ(2)
毛穴が閉じている状態で皮脂が溜まったニキビです。
お肌の表面に白いポツポツとした膨らみが出るのが特徴です。
比較的皮脂の溜まりづらい部分に出来る事が多いです。

黒ニキビ(3)
毛穴が開いてその中に皮脂と古い角ソとが交じり合った汚れが溜まった状態です。
お肌表面に小さなクレーターが出来たように見えます。
比較的代謝が活発で、皮脂が溜まりやすい部分(鼻やオデコ)に出来るやすいです。

悪化したニキビ(赤ニキビ・丘疹)(4)
さらにニキビが悪化すると毛穴の中に溜まった皮脂に細菌(アクネ桿菌やブドウ球菌)が繁殖し、皮膚が炎症を起こしてニキビの表面が赤く見える状態です。
この段階になると塞がっていた毛穴も皮脂に押し出されて広がり始め、中央に白い芯が見えるようになります。


さらに悪化したニキビ(黄ニキビ膿疱)(5)
赤ニキビが更に悪化すると皮脂に膿を持ち始め、外に出れない皮脂と膿が毛包と皮脂腺を破いて真皮層や皮下組織にもダメージを与えます。
この段階まで悪化してしまうと皮下組織が傷つくため、高い確率でニキビ跡が出来てしまいます。
また、皮脂腺を破った皮脂と膿が真皮を傷つけて移動するため、毛穴以外の場所が盛り上がる事があります(芯の無いニキビがこの状態です)


ニキビ跡(ニキビクレーター)
ニキビが軽いうちに治った場合は元通りの毛穴になりますが、最終段階まで発展してしまったニキビは表皮だけでなく、真皮層や皮下組織・毛根まで傷つけるため、その部分がクレーターのようにへこんだ状態になってしまいます。
このニキビ跡は真皮層の近くまで到達しているため、なかなか消えません。また、皮膚の陥没以外にも皮膚が盛り上がったり、色素が沈着して赤みが残ったりしてしまいます。

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